書いた人:Point Flag
私が教職を目指した理由は3つある。
1つめの理由は、学校が好きだったから。幼稚園から高校まで、家族や友達、先生、地域の人…色んな人と関わり、授業や行事、部活動などを通して、良いことも悪いことも含め、心が動かされるような経験がたくさんできた。毎日学校に行くのが楽しみだった。学校があったおかげで自分の基礎や土台ができたと思う。
そこから、自分も子どもが安心して生き生きと過ごせる場所をつくりたい、生きていく上で大切な経験をしてもらいたい、子どもに良い影響を与え良い方向に導くことができる人になりたいと思った。
2つめの理由は、母の影響がある。母は幼い頃から虐待を受けて育った。困った時は先生や地域の大人がさりげなく助けてくれたそうだ。
「学校で困っている子どもや心が荒んでいる子どももいるけど、それは子どものせいではない。それは全部大人が悪い。まともな大人が周りにいてくれれば子どもは救われる。つらい思いをしている子どもに気づくことや気持ちを分かってあげられる教員の仕事はとても大事だし、家族以外に近くで良い影響を与えることができる。子どもにはたくさんの可能性があって大人になれば自分で人生を変えることができるし、そのために今、力をつけることが大切だと伝えてあげてほしいな。」と母から聞いて、子どもの発育に関わる大人や環境は大切で、教員の役割は重要なのだと思った。
3つめは、教員は女性でも一生続けられる、自立して生きていける仕事だからという現実的な理由だ。仕事は人生の軸になる。教員になる前に別の仕事をしていたが、何を自分の軸にして生きていくべきか悩んだ。
教員の仕事はやりがいや使命感にプラスして、自分次第でキャリアを積める、ライフイベントに左右されにくく安定していて人生プランを立てやすいという魅力がある。
大人になって幼稚園の卒園アルバムを見返した時に、私は将来なりたいものに「せんせい」と書いていた。全然記憶になかったが、自分は今夢を叶えているんだなと運命的なものを感じている。今は同じ志をもち、一緒に働ける仲間がいて教員になって幸せだと思う。これからも子どもに良い影響を与えられる、良い大人のモデルになれるように成長していきたい。